シアヌークビル国際空港
名称
英語表記:Sihanoukville International Airportクメール表記:អាកាសយានដ្ឋានអន្តរជាតិក្រុងព្រះសីហនុ
日本語名:シアヌークビル国際空港
2004年4月までは「Kang Keng Airport」という名前でした。
シアヌークビル国際空港 |
歴史
シアヌークビル国際空港は1960年代に当時のソビエト連邦の援助によって建設されました。1980年代のはじめごろからは定期便が無い状態が続きましたが、2007年の1月に定期便が再開されました。
しかし、同年の6月にシェムリアップからシアヌークビルへ向かっていた便が墜落事故を起こし、再び定期便のない状態が続きます。
しかし、同年の6月にシェムリアップからシアヌークビルへ向かっていた便が墜落事故を起こし、再び定期便のない状態が続きます。
その後定期便が再開されたのは2011年の4月に入ってからでした。その間、国営のアンコールエアはベトナム航空の資本が入っているため、ベトナム国内の海岸リゾートとの競合を危惧してシアヌークビルへ飛ばすことを拒否していたともいわれていました。
2011年の定期便開始以降、2013年まで年間2万人以下だった利用者数は、2016年には現在のターミナルのキャパである15万人を超えるまでに激増しています。
現状
設備
現在の滑走路は2500m一本ですが、幅45mを60mに拡張し、誘導路も新設する工事が行われています。現在就航している機材はA320クラスですが、拡張工事によってICAOの飛行場コード4E相当となり、ボーイング787クラスの飛行機も離着陸が可能になると見込まれます。また、現在のターミナルの収容能力は年間15万人ですが、これを年間50万人に拡張する工事が今年5月完成をめどに進んでいます。
路線
現在の定期路線はプノンペンまたはシェムリアップへの国内線と、国際線が少々です。国際線は中国からの便が多いですが、昨年から就航したエアアジアのクアラルンプール線も手軽な値段で販売されており、今後も利用者が増えることは間違いなさそうです。
運営
この空港もプノンペン、シェムリアップの各空港と同様に2040年までの契約でフランスのVINCI社を中心とした企業に空港の整備と運営を行う権利が与えられています。現在のターミナルの拡張、誘導路整備は1500万ドル規模の投資になると言われています。
今後
シアヌークビルは対外的にも注目される観光地になってきたので、路線数は今後も増えていくものと思われます。現在建設中のターミナルの収容能力が年間50万人(一日平均1,370人くらい)ですが、一日20便以上離着陸していることを考えると、今年にも50万人に達するんじゃないかなあと考えています。となると、またすぐに拡張になるか、中国の金をあてにした新空港の話になるのかなあ、と思われます。
コッコン新空港
シアヌークビルから海を挟んで約50㎞の場所に、カンボジアで4番目の国際空港を新たにつくろう!という話が進行中であります。
概要
簡単に言うと、中国系の企業(Tianjin Union Development Group)が広大な土地(45,000ha)を借りてリゾート(the Dara Sakor Seashore Resort)を作り、その中に国際空港も作っちゃおう、というものです。
リゾートの場所はこの辺りのようです。
この飛行場計画は2016年に政府の了承がでたとされ、昨年の記事では今年の1月から3億ドル規模の建設工事を開始する、とされています。
記事には年間1000万人をさばける空港にする、とか、世界最大の旅客機であるエアバスのA380を受け入れ可能にする、などかなり壮大な計画が描かれています。周辺地域の需要を考えると、シアヌークビル空港との共存は難しいと思うので、こっちができたらあっちをつぶすつもりなのかもしれません。シアヌークビル市内までフェリーで一時間とかだったらそんなに不便ではなさそうですし、人気のリゾート地、ロン島までだったらこっちからのほうが近そうだし。
仮にこの計画の通り進めば、中国企業によって管理されている土地の中に、中国人による中国人のための空港をカンボジアにつくることができ、変な想像ですが、中国軍とかが駐留してもカンボジアは文句言えないかもなあとか思ったりします。
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