記事によると運行開始後2か月半の運賃は無料とし、所要時間は22分から30分になります。
車内の様子。プノンペンポストより |
また、運転間隔は25分間隔の予定としており、当初は既存の客車を改造した110~130人が乗れるもので運行しますが、5月頃からメキシコ製の車両を導入予定とのことです。
運行開始の方向に進んでいるのは良いことですが、今後いろいろ問題が出て来ると思います。ざっと思いついた疑問点、不安な点を以下に列挙してみます。
空港駅はどこになるのか?
- 空港に向かう新路線を作っているという話ですが、空港近くに駅ができる場所は確保できるのか、重い荷物を持っても問題なくアクセスできる場所になるのか楽しみでもあります。(→3月11日追記:3号線バス停の後ろ側、現在の駐車場内になりそうです。)
運賃はいくらになるのか?
- 2か月半後から運賃の徴収を始める予定で、記事によるとトゥクトゥクやタクシーよりは安い、という言及しかされていません。ということは3ドルくらい取られるのかなあと想像してしまいます。
バスとの競合は?
- プノンペンの市バス3号線は空港前を通り、市内へ結ぶ利便性の高い路線です。現在はそこまで空港アクセス路線として利用されていませんが、1500リエルという値段と大体15分間隔という頻度は鉄道がどんなに頑張っても敵わないのかなあと思います。
安全性は?
- 車両自体は10㎞の距離を30分くらいかけて走るため、時速20㎞くらいのノロノロ運転になるので大した心配はしていませんが、線路上には多数の踏切があります。交通量の多い道路との交差部も多数存在しているので、カンボジア人が信号無視の感覚で踏切に突っ込んでしまいそうだなあと思ったりします。
- また、現在は一日数本しか通っていない線路に、今後は一時間に数本通るようになるので、踏切周辺の道路が渋滞がより酷くなる懸念もあります。
何点か不安はありますが、現在のひどい渋滞を考えると、定時性の高い鉄道の開通は喜ばしい限りです。まずは予定通り4月10日に運行開始ができるのか、今後の動向を見守っていきたいと思います。
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