【高金利】日系資本が入っているカンボジアの銀行・マイクロファイナンス

 まだまだ金利の高いカンボジアの金融機関。さらなる成長の見込めるカンボジア経済に目を付けて、大手金融機関にも日系の資本が入ってきているので、その状況をいったんまとめてみました。口座開設時の安心材料として使えるかもしれません。
(2018年8月8日現在の情報です)

銀行

ACLEDA Bank

 日本人の中ではなぜかアクレダ銀行と呼ばれている、エーシーリーダ銀行。カンボジア最大の銀行で、シェアは総資産ベースで19.3%に至っています。

ACLEDA

日系の主要株主

三井住友銀行・・・18.25%(筆頭株主)
オリックス ・・・12.25%

預入金利

普通預金(米ドル)・・・0.25%
一年定期(米ドル)・・・4.75%


サタパナ銀行

 パチンコでおなじみのマルハンの子会社が営業している銀行です。以前はマルハンジャパン銀行とマイクロファイナンスのサタパナ社に分かれていましたが、2016年4月に統合しました。総資産ベースの銀行シェアではカンボジア国内第9位です。

SATHAPANA

日系の主要株主

マルハン・・・100%

預入金利

普通預金(米ドル)・・・1.00%
一年定期(米ドル)・・・6.50%

ANZ Royal Bank

 JトラストがオーストラリアのANZから株式を買収することが決定し、2019年5月までに株式譲渡を完了する見込みになっています。それに伴い、名称変更などを行うようです。


マイクロファイナンス

 銀行と同様に預金が可能なマイクロファイナンス7社のうち2社にオリックスのグループ会社の資本が入っています。

プラサック

 カンボジア最大のマイクロファイナンスです。普通預金や定期預金で預ける分には銀行と使い勝手は変わりません。オリックスのスリランカにあるグループ会社、Lanka ORIX Leasing Company (LOLC)が株主です。

PRASAC

日系の主要株主

LOLC(オリックスのスリランカ法人)・・・割合不明

預入金利

普通預金(米ドル)・・・2.00%
一年定期(米ドル)・・・8.00%

Hattha Kaksekar Limited

 カンボジアのマイクロファイナンス業界第3位です。2016年に三菱東京UFJ銀行の連結子会社であるタイのアユタヤ銀行が全株式を取得しました。ATMは全国123か所に設置されています。
Hattha Kaksekar Limited

日系の主要株主

アユタヤ銀行(三菱東京UFJ銀行の連結子会社)・・・100%

預入金利

普通預金(米ドル)・・・2.50%
一年定期(米ドル)・・・7.25%

LOLC(Cambodia)

 名前の通り、プラサックの株主でもあるLOLCのグループ会社がつくったマイクロファイナンスです。カンボジアのマイクロファイナンスの中では4番目の規模で、カンボジア全土に支店を展開しています。普通預金の金利は高いですが、ATMが無さそうなので不便かと思います。
LOLC(Cambodia)

日系の主要株主

LOLC Micro Investment・・・60%

預入金利

普通預金(米ドル)・・・5.00%
一年定期(米ドル)・・・8.00%

まとめ

 以上、現段階で日系の資本が入っている大手金融機関をまとめてみました。同じカンボジア国内でも預入金利に結構差がありますね。
 以前は業界13位のプノンペン商業銀行にもSBIホールディングスの資本が入っていましたが、現在は100%韓国系になってしまいました。

 日本国内で定期預金を組むのであれば、ある程度日系の資本が入った高金利のカンボジアの金融機関に預けてみてもいいかもしれませんね。あくまでも自己責任ですが。

3 件のコメント :

  1. はじめまして。興味深い記事を有難うございます。日本在住のものですが、これらの銀行やマイクロファイナンスに口座開設できるのかについての記載も欲しかったです。

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  2. 閲覧いただきましてありがとうございます。私の経験ですと、プノンペン商業銀行は非居住者でも開設できました。その他の銀行は必要書類が多くてしっかり確認されたので、非居住者だとどうなのか、はっきりとしたことは言えません。申し訳ありません。

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  3. 初めまして。
    役に立つ情報を載せていただき感謝いたします。
    ちなみに、サイト運営者の方のカンボジアでのメインバンクはどのあたりですか?
    定期預金利率が高い一方、元本保証がないカンボジア。
    やはり、資産規模の大きい銀行への預金一択でしょうか?

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