成田空港への新しい1000円バス「成田シャトル」成田空港→大崎駅乗車記

 成田空港と都心間を結ぶ新しい格安バス、「成田シャトル」に乗車しました。
 このバスは高速バスのウィラーを中心として運行されている路線で、山手線の西側、「大崎駅」を起点とする初めての空港格安バスになります。
 このバスが登場する以前は東京駅や銀座駅を発着する「東京シャトル」や「THEアクセス成田」をよく利用していたので、そのバスと比較した視点から見ていきたいと思います。

予約

 成田シャトルはネット上の事前決済で1000円、当日買うと1200円です。事前予約では便の指定までは必要ありません。事前決済すると「メールをそのまま運転手に見せてください」という旨のことが書いてありました。
 が、念のため空港内のバスカウンターで聞いてみると、時間指定のチケットに交換してくれました。そこのスタッフの方曰く、「通常ならメールをそのまま見せれば乗れるけど、満席等の場合もあるからチケットに交換したほうが確実に乗れます」とのことでした。
 1200円だとライバルの1000円バスに比べて割高ですが、事前予約で1000円にしても、1時間に1本の頻度だと待ち時間が発生して使いにくい(=10分に1本の東京駅行き1000円バスなら待たずに乗れる)のが現状かと思います。


乗車

 空港の第一ターミナルでは中央付近にある8番乗り場からの乗車でした。他の1000円バスは端の方の31番なので、成田シャトルのほうが使いやすい場所にあると思います。一方で第二ターミナルでは成田シャトルは端の一か所にしか乗り場が無いので、他の1000円バスのほうが乗りやすそうです。
第一ターミナル8番乗り場
バスは芝山町役場発ですが、ほぼ定刻通りに乗り場へ到着しました。ウィラーのおなじみのピンク色のバスです。
ピンクのバスが到着
中は黒のシートにピンク色のストライプがアクセントで入っていて落ち着いた雰囲気です。まだ新造車両の匂いがしました。
車内
席にはUSBポートが完備してあり、スマホの充電が可能です。
USBポート
座席は個人的に革シートのフィット感があんまり好きじゃないので、まあまあという評価です。一時間ちょっとの乗車なら問題ないと思います。
座席背面
シートピッチもそんなに広くはありませんが、標準の短距離仕様だと思います。ちなみに車内にトイレはありません。
シート全景
もう一つの売り、フリーのwifiはダウンロードが0.4Mbpsとそんなに早くなかったですが、simカードを持っていない外国人にとってはありがたい存在だと思います。

 成田空港発車時点での乗車客は10人程度でした。待っている途中で通過した他社の1000円バスはほぼ満席だったことに比べるとゆったり使えてよかったのですが、まだ本数が少なくて使いづらいのが乗客数に表れているような気がします。

車窓

このバスは首都高速の湾岸線を通過するので、お台場の街並みやフジテレビなどを見ながらレインボーブリッジを経由するので、東京に帰ってきた感が味わえ、その点はほかの1000円バスより楽しめると思います。
遠くに見えるフジテレビ

大崎駅到着

 私の乗車したバスは定刻より10分早く大崎駅に到着しました。成田空港第一ターミナルから大崎駅までの所要時間は75分。長くもなく快適なバス旅でした。
大崎に到着
大崎駅のバスターミナルからは横断歩道を一つ渡れば駅の橋上自由通路への階段、エレベーターがあります。大崎駅は東京駅と比べると小さな駅なのでアクセスは容易です。ちなみに歩道の屋根はつながっていないので雨の日は濡れる可能性があります。
駅からバスターミナル方面

総評

 バス自体は良かったです。空いているし、充電できるしwifiあるし。車窓もいいし定刻運行だし。
 ただ大崎っていうのが微妙すぎですね。大崎が最終目的地の人はほとんどいないと思うので、山手線や埼京線に乗り換えると思うのですが、それだったら東京や銀座から乗るのと大して変わらないのでメリットもそんなにないかなあと。
 また、最大のネックは運行本数だと思います。10分に1本他社の1000円バスが東京・銀座まで出発しているのに、あえて待ってまで1時間に1本の大崎駅行きに乗る必要があるか?と言われれば微妙です。
 ウィラーや芝山町も力を入れているようなので、簡単に撤退することはないとは思いますが、少しテコ入れしないと利益が出ないんじゃないかなあと思ったりもします。
山手線西側の格安バス、頑張ってほしいです。
(2017年4月乗車)

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