【2018年版】カンボジア・ベトナム間、バベット-モックバイ国境越えまとめ

 プノンペンとホーチミンの間を移動する際に、ほぼ必ず通過する国境、カンボジアのバベット(Bavet)とベトナムのモックバイ(Moc Bai)に関する通過方法のまとめです。

おすすめはバス

 この国境を通過する際、個人での通過はおすすめしません。カンボジア側は問題ないのですが、ベトナム側の入出国手続きではバスのお客さんが多く溜まっており、個人客のパスポートの場合、賄賂がないとかなり並ぶことがあります。ひどいときは1時間以上待つこともあります。
 わたしも何度か個人での通過を試みましたが、賄賂を渡すときはパスポートに現金(5ドルくらい)を挟んで入国審査官に分かるように置けば優先的にやってくれますが、こんなところで賄賂が必要な国、ということで個人的なベトナムの印象は悪いです。

 プノンペン、ホーチミン間は移動客も多く、バス会社も多くのバスを走らせているので時間的にも選択肢が広いです。よっぽどではない限りバスで移動したほうが無難かと思います。
PHUONG HENG社のバス。3列シート
 プノンペン→ホーチミンのバス移動は所要が6-8時間、横3列シートのバスでも10ドル程度で買えます。プノンペンの乗り場はオリンピックマーケット近くのシアヌーク通り沿い、ホーチミンの乗り場は9月23日公園近くのファングーラオ通りに並んでいます。



カンボジア出国→ベトナム入国

 カンボジア側からバスに乗ると、バス車内で車掌がパスポートを集めに来ます。パスポートを預けるのは不安だと思いますが、そこは我慢して車掌に渡してください。
 カンボジア側国境の街バベットは国境周辺に多くのカジノホテルが立地しています。カジノが見えてきたら国境に近づいた目印です。
国境に近いGoodLuckカジノ
 カンボジアの出国手続きは基本的には個人での手続きです。バスの車掌が集めたパスポートを返してくれるので、出国手続きのカウンターで一人ずつ出国係員にパスポートをチェックしてもらいます。カンボジアの出国係員がベトナムのビザの所持について聞いてくることもありますが、ここでお金のやり取りをする必要は全くありません。係員の中に、日本人のベトナムビザが不要である条件をよく知らない人もいます。
 基本的にここでの出国手続きは並ぶことがほぼないので、せいぜい5分程度でスムーズに終わり、再びバスに乗車して移動します。
カンボジア側国境ゲート
 カンボジア出国手続きを終えると、次はベトナム入国手続きです。が、バス会社によっては、その前の緩衝地帯(?)の中にある免税店でいったん休憩します。
カンボジア国境側の免税店
続いてベトナム入国手続きですが、この手続きは基本的にはバス単位での手続きになりますので、再びパスポートを車掌に預けます。
 ベトナム側の入出国審査場の建物は2017年から新しい建物での運用を開始しています。
 

 ベトナムの入国審査は車掌がパスポートをまとめて係員に預けて審査するスタイルです。ビザが必要な人はビザが取れ、終わったら車掌に渡します。
 入国審査が終わったパスポートを車掌が受け取ると名前を呼んでくれるので、パスポートを受け取ったあと、筒抜けのセキュリティチェックを通過して出口でパスポートの確認をされ、再びバスに乗車します。所要時間は待っているバスの台数、開いているカウンターの数によって左右しますが、バスでせいぜい15分くらいで通過できると思います。ただし、バスの同行者の中に問題のある人がいる場合は出発時間は遅くなります。

 個人の客は入国審査している窓口に行ってパスポートを係員に直接渡します。並んでいる場合は1時間近くかかることもあります。一方、賄賂を受け取る係員がいる場合、適正な額(5ドル程度?)を渡せば手続きを待っている客を横目に、すんなりと手続きが終わります。
 ただし、係員によっては賄賂を受け取らない人もいるので、その際には待つしかありません。

ベトナム出国→カンボジア入国

 ベトナムの出国時にも、同様にバス車内で事前にパスポートが集められます。カンボジアの入国書類は車掌さんが書いてくれるので心配ありません。
 カンボジアのビザがない場合、事前にバス車内でお金を徴収するケースが多いように思います。正規のビザ代金に加えて手数料をとるかとらないかはバス会社次第です。ちなみに前回利用したKUMHO SAMCO BUSLINESでは正規料金30ドルだけの徴収でした。

 中に入ると、一応セキュリティチェックを通ります。が、この機械は電源が入っていないこともあり、電源が入っていてブザーが鳴っても係員はスルーです。

ベトナム側の出国審査もバス単位で係員にパスポートを預けます。一ラインしか開いてない時は特に遅いです。白人の男性観光客が大声でlazy lazyと文句言ってました。混雑している場合は30分から1時間は待たされます。
 審査が終わるとバスの車掌が名前を呼んでパスポートを渡してくれ、終わった人からバスに乗り込みます。
 全員のパスポートチェックが終わるとバスは出発してカンボジア側の入国審査まで移動します。
カンボジア入国審査場
 カンボジアの入国審査は、バス会社によって方式が異なります。
①車掌が一括して入国審査を行うパターン(入国手続き所要時間5分)
②空港と同じように一人一人が入国審査を行うパターン(入国手続き所要時間10分)

 ①のパターンは、ベトナム出国後車掌がパスポートを預かってカンボジアの係員に一括して渡します。乗客はバスを降りてゲートを通過するだけで何もせずにバスに乗り込みます。
 バスの乗客全員分の入国審査となると時間がかかるので、このパターンの場合、乗客を乗せるとバスは出発して、バベット市内の食堂で休憩をします。休憩をしている間にバス会社の人がバイクでパスポートを食堂まで届けに来て、そこで無事に受け取れる、というなんとも不思議な方式です。

 ②のパターンでは一人一人入国審査に並んでスタンプを押してもらいます。ビザが必要な人は事前に車掌がその人の分だけのパスポートを集めてまとめて申請してくれます。
 入国審査が終わるとパスポートを受け取ってそのままバスに乗り込みます。

 私の経験上、①の方式を採用しているバス会社のほうが多い印象があります。

 以上が国境通過のプロセスになります。バスを利用して国境を通過する限り、国境の係員に賄賂を渡す必要はありません。

 バスで通過の場合、この国境のプロセス全体で混雑度によって30分から2時間ほどかかります。全てはベトナム側の手続き時間次第です。
(2018年11月最終更新)

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