ラトビアで不動産を購入して定住ビザをもらうことを考える

 ラトビアでは不動産の購入によって定住ビザが取得できます。ラトビアはシェンゲン協定に加盟しているので、定住ビザを取得すればシェンゲン協定に加盟しているヨーロッパの国々への行き来が自由にできます。
 このような定住ビザは他のヨーロッパの国では例えばポルトガルやスペインなども発行されていますが、最も安く取得できると言われているのがラトビアです。
リガのブラッグヘッド会館

25万ユーロの不動産購入で定住ビザ取得

 インターネット上に出回っている情報をまとめると、25万ユーロ(1ユーロ120円として3000万円)の不動産購入で5年間の定住ビザが取得できるようです。ラトビア語で書かれている政府の統計を翻訳サイトを頼りに頑張って読み下すと、2016年1月1日現在でどうやら11980人が不動産購入によって定住ビザを取得しているようです。(Ieguldītājs nekustamā īpašumā(188)の欄)。
 ちなみに、ロシア人と中国人がそのうちの約8割を占めていますが、日本人(Japāna)の欄は0なのでいないようです。

取得最低価格は27万ユーロ程度か

 取得には25万ユーロの価値のある不動産が必要ですが、不動産購入時には購入価格の5%の税金がかかってくるので25万ユーロの不動産に対して1.25万ユーロ。その他、現地の業者に申請を代行してもらうとして、総額で最低でも27万ユーロ程度になると思われます。

25万ユーロで買える物件

 25万ユーロでどんな物件が買えるのか興味があったので調べてみました。使用したのはラトビアの不動産会社EstateLatvia.comのサイトです。
 以下に紹介する物件は12月14日の調査時に全て25万ユーロと表示されていたものです。


①中心部で駅近、100m2、3ベッドルーム付きのアパートメント

 Krišjāņa Barona iela通りに面し、Europa Royale Rigaホテルの隣の建物です。中心部に位置していて中央駅からも近く、周辺には店も多いです。部屋は5階建ての5階です。
外観
リビングルーム

②大聖堂近くの旧市街内、96m2で2ベッドルーム付きのアパートメント

 リガの観光地大聖堂からすぐのところにある物件です。エレベーター付き5階建ての建物の3階に位置します。観光にはいいですが、住むには適している場所かどうかは人によって分かれると思います。ただ、こんな一等地にしてはかなり安い値段で買えると考えられると思います。
リビングルーム

③ユールマラの新築アパートメント110m2、3LDK

 リガから車で30分ほどのところにある保養地ユールマラにも多くの物件が販売されています。この物件は海から150mのところにありリゾートを楽しむには最適、新築5階建ての3階に位置する部屋です。
外観

25万ユーロは安いのか!?

 本気でヨーロッパの滞在ビザを取りたい人にとっては安いのかなあとも思います。上記に紹介した物件は単なる一例ですが、平均月収600ユーロ程度のラトビア人では購入が難しい価格なので、外国人投資家向けに強気の価格設定がなされている可能性があります。
 まだこの制度を利用してビザを取得した日本人はいないようですが、先駆者になりたい方はどうぞご検討ください。

(上記内容は2016年12月14日現在の情報です。)

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