ターキッシュエアラインズの長距離機材、A330-300搭乗レビュー

 ターキッシュエアラインズ(旧トルコ航空)の長距離線の主力機材、エアバスA330-300エコノミークラスの搭乗レビューです。今回は機内の座席やサービスに着目した記事になっています。機内食については別の記事(どれを食べてもおいしい!ターキッシュエアラインズの機内食紹介)をご覧ください。
 この機材は東京・成田便(A330-300)に使われている機材ですが、関西便はA330-200で一回り小さく座席のタイプも異なっています。



明るい機内

 エコノミーの機内に入ると青と赤の鮮やかな座席が目に入ります。通路が2列の座席が2-4-2の標準的な配置です。
エコノミークラスの座席(前方から)

座席

 座席は標準体型ならまあ我慢できるかなあ、という程度で、前後、両脇共に広くはありません。また、ターキッシュエアラインズは営業の戦略的に(?)安くてもいっぱいお客さんを乗せて飛ばそうというスタンスなので、基本的に搭乗率は高いです。そのうえ、トルコ発着なのでガタイの大きいトルコ人が隣に座る可能性があり、彼らは肘掛けを越えて迫ってくるので窮屈さを感じることがあるかと思います(実体験)。
エコノミークラスの座席(後方から)
 シート自体は某日系航空会社の最新機材と比べるとクッションが厚くて個人的には好きなタイプです。10時間超の路線で長時間座っていても違和感やひどい苦痛は感じなかったので、悪くないと思います。加えて、エコノミーでもフットレストがついてます。

エンターテイメントとアメニティグッズ

 席にはイヤホンとクッション、ブランケットが用意されています。体格的な問題なのか、イヤホンの耳パッドが大きくフィットするのは難しかったです。また、イヤホン自体は一穴で、それを付属の二穴のアダプターにつけてからイヤホン端子に挿入するのですが、このアダプターの接触が悪く、片側からしか音が聞こえない状況がしばしば発生していました。
座席に置いてあるブランケットとイヤホン
 席の画面は大きくて見やすいです。もちろん日本語にも対応しています。日本から遠い国の航空会社にしては、日本語字幕の映画が多かった気がします。また、飛行機の外側についているカメラで外の様子を見れるのも面白いです。
モニターは大きくて見やすい
 ターキッシュエアラインズは機内安全ビデオが面白くて見逃せないので搭乗したらぜひ見てください。
マジック仕立ての安全ビデオ
 また、エコノミークラスでもアメニティセットが配られます。これはうれしいし、ポーチも割としっかりしたつくりなのでいいお土産になります。
 中身はスリッパ、靴下、アイマスク、歯磨きセット、耳栓、リップバームです。トルコ出発便か到着便かでブランドが異なり、トルコ出発便はChopard、到着便はInstitut Karité Parisでした。
アメニティセット(Chopard)

最前部の席は別次元の快適さ

 帰りの便でたまたまエコノミーの最前部、6列目の席を割り当ててもらえました(特に希望はしてないのですが)。この最前部の席はエコノミーでも別次元で快適です。とにかく、足元が広い!テーブルを広げても、テーブルと前の壁の間に奥の人が通れるくらいの空間が空きます。非常口座席でもなく、CAと向かい合わせになるわけでもない、なんの制限もない座席なので、この最前部の席に割り当てられたのは相当な幸運だったと思います。
エコノミー最前部、6列目の座席
 ちなみに隣の女性は壁に足をもたれていました。この席にしかできない特権です。

雑感

 エコノミークラスならどこの会社も大差なく狭いのは仕方ない、ことを踏まえれば、席の座り心地やアメニティセットの充実など、ターキッシュエアラインズのエコノミークラスはかなり良いと思います。乗り継ぎ客も多いのでお客さんの国籍も適度に散らばり、客層が悪いという感じもしませんでした。基本的に値段も安めなので、欧州方面への移動の際には良い選択肢になると思います。

(参考)
搭乗便:TK55便 シンガポール発イスタンブール行き
    TK168便 イスタンブール発ホーチミンシティ行き

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