シアヌークビルの数少ない良宿「Sok Sabay Resort」宿泊記

 シアヌークビルは近年、大量の中国人の流入により安くて良いホテルはほぼ消えてしました。「Sok Sabay Resort」のあるオトレス村は市街から20分ほどのところにあり、コスパのいい宿がまだ数軒残されています。
 白い砂浜が広がるオトレスビーチ(Otres Beach)は市街のビーチとは異なり雑然とした雰囲気はなく、静かな環境が残されているシアヌークビル最後の地と言えます。
オトレスビーチ

Sok Sabay Resort

 Sok Sabay Resortはオトレスビーチから歩いて15分ほどで、小さな川沿いの静かな場所にあります。アクセス道路は未舗装で雨が降ると非常に悪い状態なります。

 この宿はバンガロー形式で、一部屋ずつ独立しています。今回はダブルベットの部屋を一泊27.3ドルで宿泊しました。
部屋1
 室内は木造で少し薄暗いですが、観光気分の雰囲気としてはいいと思います。
 テレビではNHKも見れました。
部屋2
 水回りは広く、清潔でした。温かいお湯もしっかり出ました。ドライヤーもあり、アメニティも一通りそろっていました。
水回り
 部屋の外にはプライベートバルコニーのようなスペースがあり、ここでリラックスできます。フロント、レストランまでは屋根がないので、部屋に傘が置いてありました。

部屋の前
 敷地の真ん中に小さいプールがあり、宿泊する建物はプールを囲むように配置されています。泳ぐというよりは、水を見ながらリラックスするためのような雰囲気です。
プール
 フロントには広いレストランが併設されています。オトレス村にも中華料理店が乱立してきているので、西洋系の料理がちゃんと食べられるレストランとしても貴重な存在かと思います。
ピザ
 宿泊棟、レストラン通して敷地内のwifiは高速でした。シアヌークビルの通信環境は基本的に良くないので、wifiがしっかり使える宿としてもポイントが高いです。
 宿泊客は欧米人の比率が高く、やはり雰囲気はいいです。雰囲気、値段、環境、トータルで見て、シアヌークビルに観光に来てまともに泊まれる貴重な存在です。ただ、宿までの交通のアクセスは悪いので、ゆっくり長期滞在するのがいいかと思います。


破壊も時間の問題

 今は残されているこのような宿泊施設も、無くなっていくのは時間の問題かと思われます。オトレス村では多くの高層マンションが建設中で、近隣ではこのような小規模な宿泊施設も多くが中国人に転売されています。
オトレス村の開発状況
 彼らは目の眩むような金額を提示して土地を買いあさっており、カンボジア人も土地を売れば一生働かなくて済むので幸せなのかもしれません。このような状況を目にすると、中国がカンボジアの海岸線を占領するのも間近かなあと感じます。
(2019年7月)

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