プノンペン空港鉄道、空港駅→プノンペン駅乗車記

 2018年4月10日に運行を開始したプノンペンの空港鉄道に乗ったので様子を書き記します。私は空港駅から市内の駅まで乗車しました。7月までは無料乗車のキャンペーン期間中です。現在は片道10000リエル(2.5ドル)で運行中です。
空港駅にて
 駅はターミナル前の駐車場の先、国道沿いにあります。到着ロビー前にチケットブースがありますが、現在は無料で乗車できるため閉鎖されています。到着ロビーから駅舎までの間に案内看板はありませんでした。初めての人にはわかりにくいですし、知らない人が使ってみようと思えるきっかけをもっと作ったほうがいいかなあと思います。

空港駅待合室にて
 空港駅の待合室は冷房が効いていて、英語が話せる案内のお姉さんがいます。時刻表はまだありませんが、次の列車が何時ごろになるか、大体の時間は教えてくれます。

列車が到着
 国道を横切って駅に入ってくるので、車を止める踏切番の人がそわそわし出したら列車が来そうだな、というのがわかります。私は朝に利用したこともあってか、車の往来がそこまで多くなく、遮断機も下ろさずにパパっと交通整理して列車を通していました。

空港駅ホームにて
 列車到着後、乗っているお客さんが降りたらすぐ乗るように促され、準備が整ったらすぐ発車しました。24時間運行なので、お客さんが全くいないときはどうなるかわかりませんが、駅に停車している時間はほとんどなくピストン輸送で往復している雰囲気でした。
車内の様子
 6月に再乗車したときはプノンペン側にのみ機関車が1両つき、客車1両で合計2両での運転でした。内装はきれいに改装されていますが、車両自体は古いんだろうなあと思いました。

 エアコンは普通の家庭用のエアコンがついていて見た目はスマートではないですが、車内は快適でした。
分岐点にて方向転換
 空港駅を出た後、105K道路に沿って路面電車のようにゆっくりと走行し、その先で既存のシアヌークビルに行く線と合流します。空港から来るとシアヌークビル方向に向かうように線路が配置されているため、ここで方向転換が必要になります。一旦停止し、向きを変えてプノンペン駅へと向かいます。


 走行はゆっくりですが、線路の状態が悪いためか、ガッタンガッタン揺れるような気がします。
 今までは線路上も生活空間になっていたので、警笛を鳴らしながらゆっくり走行していましたが、方向転換時以外は途中停車することなくプノンペン市内の駅まで到着しました。所要時間は32分ほどでした。
プノンペン駅到着
 プノンペン駅にも空港に向かうお客さんが多数待っていて、乗ったらすぐ発車するような感じでした。走行中他の列車とすれ違った感じはなかったので、一編成で運転しているのでしょうか。
新車両
 プノンペン駅には新しく入る予定の車両の絵が掲示されていました。報道では6月に入る予定になっています。

プノンペン駅のチェックイン機
 また、プノンペン駅にはセルフチェックイン機があり、ANAやエアアジア、タイ航空などの出発便で使用できるようです。係のお姉さんが暇そうにしていましたので、ぜひ使ってあげてください。


 今回乗った感想としては、走行スピードは遅いなあと思いましたが、所要時間が32分だったので場合によってはタクシーよりも早く、案外使えるかもと感じました。
 まだ時刻表が無く暫定的な運行の感があり、出発時刻が前もってわからないので不便ですが、新しい車両が入った後にちゃんとした時刻表ができることを期待します。


(2018年4月乗車、6月再乗車)

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